「こうあって欲しい」と思ったとおりのレンズを、時おり見いだすことがある。
掴むのに大きすぎず、操作するのが困難な程には小さすぎない理想的なサイズ。そんなレンズが大口径かつ秀逸な描写力を備えているとしたら、カメラに装着したら最後、滅多なことでは取り外したくなくなるだろう。フォクトレンダー ウルトロン 28mm f2.0が、まさにそれだ。このレンズは、近接撮影および絞り開放付近においても注目に値するパフォーマンスを備えている。私は手に入れて以来、日々の散策や週末の旅行、そして長い旅の友として使用している。サイズ・描写性能・ハンドリングの全てが、まさに的を射たバランスなのだ