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 長野県にあるコシナ中野ファクトリーには、今日もコンテナヤードに続々と金属の部材が入庫しています。直径や長さ、厚みもさまざまな金属のリングやチューブ。素材はおもにアルミもしくは真鍮です。これらの部材はすべてレンズの機構や外装に使われるものです。

 ツァイスやフォクトレンダーの交換レンズはもとより、コシナが製造している光学製品の殆どが、金属の機構部品と外装で作られています。たとえば、シネマコンプレックスに納入されるデジタル上映用のプロジェクションレンズも、大きな金属の筒を切削加工することで鏡筒が形づくられています。

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なぜ、金属製なのか? その理由はふたつあります。まず、厳密な精度で加工することが可能であること。そして、ごく少量の生産にも即座に対応できること。ハイエンドの光学製品に求められるスペックや耐久性およびロット数は、金属を原材料とする機構部品や外装を採用することにより達成されるのです。

そして、もうひとつ。

 ハイサイクルで大量生産するのに適したプラスチックと金属との違いは、人間との関わりの長さです。高い機械的強度を持つポリカーボネートなどの高機能プラスチックが開発されたのは20世紀の半ばであり、私たちの生活に取り入れられて50年ほどしか経過していません。それに対し紀元前の時代から、私たちは青銅や鉄を始めとして種々の金属を道具の素材として扱ってきました。

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 人類の手の延長として生まれた道具。その素材として使い続けられている金属という物質。人が扱う道具として光学製品を捉えるとき、金属製の機構と外装がもたらす堅固な存在感と手応えは、何物にも代え難い頼もしさにつながると私たちは考えているのです。


 

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