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 金属の切削マシンにセットされている、ドリルの刃先のように見える部品の数々。よく観察すると多様な姿をしています。これはエンドミルと呼ばれる特殊な刃物です。ドリルでは軸方向にしか刃を動かせませんが、エンドミルは水平方向にも切削できるため、金属を複雑な形状に削りだすことが可能です。  これらの切削ツールを自動で装填し、プログラムどおりの動きで制御する設備をマシニングセンタと呼びます。コシナ中野ファクトリーにはマシニングセンタをはじめ数多くの切削マシンが設置されていますが、そのほとんどがカスタム仕様であり、工作機械メーカー標準仕様の汎用機ではありません。

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 カスタマイズの狙いは、徹底的な加工精度の向上です。工作時間は汎用機と比較すれば長くなりますが、ハイエンド光学デバイスとしての厳格な品質検査をパスするだけの寸法精度に関する歩留まりが担保されるので、結果的に生産性も向上するのです。ハイサイクルで大量に作り、それなりの精度でも構わない。そのような製品を、コシナでは手がけていないのです。  究極の加工機さえあれば、ハイエンドの製品が作れるのか? 私たちは、それだけではないと考えます。柔らかい金属と、固い金属の違いを知ること。加工する金属にあった道具選びをすること。同じ刃でも、よりよく切れる方向があること。切削オイルの温度を変えるだけで、仕上がりが変わること…。

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 よく切れる刃を用意し、それを把握しながら工作物と干渉しない形状のチャックを選定する。季節により微妙に変化する外気温や加工機の稼働時間を照合して、切削オイルの温度設定を変える。極めて精密に削り、作る。その目的を達するための段取りに、妥協は許されないのです。

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