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 中野ファクトリーの製造現場には、実にさまざまな計測器類がならんでいます。金属加工の専門家でもなければ、目にすることのないアイテムたち。上の写真にある、ダンベルのような形をした道具もその一つではないでしょうか。これはプラグゲージと呼ばれる円筒の内寸を確認するための器具です。ゲージの上と下では微細な直径の差があり、一つは通り抜け、もう一つが止まれば規定の精度が確保されていることを示します。どちらも通り抜けてしまえば内寸が大きすぎ、どちらも止まるなら小さすぎるのです。レンズ鏡筒など、円筒形の部品を組み合わせて製品を形づくる私たちにとって、プラグゲージは製造現場に必要不可欠な道具です。

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 円筒形の部品に切削加工を施したネジの精度も、専用のネジゲージと呼ばれる道具を用いてチェックされます。直径とピッチ、正ネジか逆ネジかで区分けされたネジゲージは、昭和時代から受け継がれている木製の専用引き出しに収納されています。
 加工機のかたわらに、ほぼ常備されているのがマイクロメーターと呼ばれる道具です。仕上がり品の寸法を確認するために、用途に応じたさまざまなタイプのマイクロメーターが今日も製造の現場で活躍しているのです。

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 図面どおりの精度と形状で部品が作られているか? 日々の製造現場で人間の手によって計測するだけでなく、プロトタイプの設計段階や生産工程のパイロットランニング品、あるいは加工の段取り変更などが生じた場合には、ハイテクノロジーを駆使した計測も日常的に行われています。生産現場と同じ建屋にある計測室には、複雑な形状を計測することができる3次元測定器や光学式の実体拡大投影システム、金属表面の粗さとゆらぎを計測する装置などが設置され、厳格な検査を実施することにより、ゆるぎない工作精度を支えています。ハイエンド光学デバイスを製造するコシナにとって『作ること』は『計測すること』なしには成り立たないのです。

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