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 コシナの設計・生産するハイエンド交換レンズには、鏡筒の中に何枚もレンズが入っています。そして、そこには何種類ものガラスが使われているのをご存知でしょうか? レンズやプリズムの材料となる、いわゆる光学ガラスは極めて均質で透明度の高いガラスです。その製造工程において原材料に含まれる成分や配合を調整することで、特性を変化させることができるのです。光学ガラスとして分類される硝材の種類は200以上にのぼります。上の写真は、コシナが原料から熔解して製作した光学ガラスのサンプルピースです。含有元素の違いなどにより、それぞれ異なる特性を持つことを熟知することなしにハイエンド光学製品は成り立ちません。光学ガラスは、いわば高画質の源流と呼ぶべき存在なのです。

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 実際のレンズ製造には、延板状になった光学ガラスの“バー材”を使用します。レンズの直径や厚さにより、さまざまなサイズと厚さの“バー材”が用いられることから、ひとつの硝種で何パターンもの“バー材”を用意しておく必要があります。また、これらの“バー材”は素材を熔解したポットナンバーが付記されており、同じ硝種であってもポットごとに微妙に異なる光学特性を持つことから、レンズになるまでの工程すべてにおいてポットナンバーをトレース可能な状態にしておくことが求められるのです。硝種の混合はもとより、同じ硝種であってもポットナンバーの異なるガラスが混ざることは許されません。

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 コシナ小布施ファクトリーで扱う光学ガラスは100種以上におよびます。最新の光学理論や地球環境への取り組みを反映して進められるハイエンド光学デバイスの設計方針にマッチする最適の硝材を提供すべく、光学ガラス倉庫には整然と“バー材”が保管されています。光学素材の専門家集団として、豊富な知識と経験を活かして光学ガラスからレンズの原形を作り出すまでの工程が小布施ファクトリーの主なミッションです。ときには通常の光学ガラスの規格内では対応できないほどシビアな要求にも応えます。すなわち、この場所には並々ならぬ“素材へのこだわり”がストックされているのです。

 

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