k-01k-02k03k04k05
koda-bun
k-48
 

k048

 全方位を蛍光管で囲まれたチャンバーの中に収納されたカメラとレンズ。上の写真は、強い外光にさらされてもカメラ内部に光が漏れることがないかを実機で確認するための装置内部の様子です。私たちの新製品開発プロセスでは漏光試験だけでなく、実に多種多様な品質に関わる試験を実施します。それは試作段階から始まり、量産品としてのGOサインが出るまで続きます。光学機器としての基本的な性能を調べるだけでなく、たとえばフォーカシングの耐久試験などは10万回の往復運動のテストをクリアさせるなど、長く愛用していただくために厳しい条件を課しているのです。

048-1p

 製品がどのような条件で使われるかを想定し、設計仕様を満たす性能が確保されているかを様々な項目で試験しています。自動車、貨車、航空機などに積載された場合に製品が受ける固有の周波数をシミュレートして実機を振動させる。製品の保管および作動状態において低温から高温まで急激に変化した場合の温度衝撃への耐久力を確認する。湿度の高い環境において温度変化がくり返され、結露が生じるような条件での使用、運送および保管の適正を見極める。特に低温や高温の環境化での実作動確認では、実験機と試験をしている人間が苦楽を共にし、人間の耐久力が試されているのではないかと思うこともあります。

048-2p

 また、実使用上での非常事態を想定した試験も実施しています。裸の製品による衝撃試験では実機を落下させるなど、様々な条件でテストをくり返します。これらはJIS(日本工業規格)の試験方法を適用する場合もありますが、独自のメソッドによって実験することもあります。衝撃により引き起こされた損傷や劣化の蓄積を明らかにすることで、製品の機械的弱点や光学的な劣化を評価することから始まり、たとえばレンズに衝撃が与えられてピントリングが重くなったとしても、ヘリコイドが固着しないようにするなど、アクシデントによって傷ついても根本的な機能を守る構造を目指した改良を行います。その過程を振り返れば試作部品が山と積まれています。しかし、これらの部品は無駄ではなく、ハイエンド光学製品を生み出すのに不可欠なことだとコシナは考えているのです。

 

  copy