COSINA

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HISTORY コシナの歩み

  • コシナこだわりの理由

一家に一台、カメラの楽しさを広く身近に

1959−  60’s – 70’s

 コシナが創業して間もない1960年代の初頭は、日本国内におけるカメラ需要の成長期でした。1965年の統計では世帯普及率50%。四季折々のイベントや日常の記録にカメラは欠かせぬアイテムとして普及していきました。

 カメラの世帯普及率は増加を続け1968年に60%、1970年代の初頭には70%に達するほど日本の国内市場は成熟していきます。この数字を支えていたのが、取り扱いが容易で求めやすい価格のコンパクトタイプのカメラです。レンズ加工工場としてスタートしたコシナが初めて手がけたカメラも、126タイプと呼ばれるカセットフィルムを使用するものでした。

国内需要の増進と共に、1970年代に日本のカメラ産業における輸出比率は大きな展開を見せることになります。それに先駆け1969年に、オランダ・アムステルダムにコシナ・オブ・ヨーロッパを設立。欧州におけるマーケティングの拠点が築かれます。この頃から、海外有名ブランドのOEM生産も始まります。

 家族の姿や旅先の風景をカメラに収めることが、豊かな生活と同義に捉えられていた時代。コシナのものづくりは、カメラをはじめとする光学機器の生み出す楽しさを、できるだけ広く身近に提供することに主眼が置かれていたのです。

コシナ初のカメラ
Instant Matic N 284 (1966 年)
コシナ初の一眼レフカメラ
Hi-Lite
世界初瞬間絞り込み測光を採用した Hi-Lite EC (1973 年)

一眼レフの機能競争とズームレンズの時代へ

1979−   80’s – 90’s

 1980年代を迎え、カメラメーカー各社の一眼レフ機能競争は激しさを増していきます。自動化を技術の発展基軸として露出制御やフィルム給送に工夫を凝らした新製品が次々と市場に投入され、各社の占有率もヒット商品の登場によりダイナミックな変化を見せていくことになります。

 機能的な向上や発展こそが一眼レフの命題であると思われていた時代に、コシナからリリースされたコンパクトでシンプルな一眼レフ。それがCT−1です。1979年に登場したこのカメラは機械式のシャッターを搭載。電池がなくても撮影することが可能であり、世界中にデリバリーされていきます。

 このCT−1が、後のBESSAシリーズの母体となるのです。

 1980年には、コンパクトカメラCXシリーズを発売。このカメラは旧ソ連邦のLOMO(レニングラード光学器械連合体)によりコピー商品が作られ、オーストリアの好事家により再発見され西側世界でブームを巻き起こします。

 1982年には、大手カメラメーカーの一眼レフボディに装着可能な交換レンズの製造を開始。そのマウントは7種類に及ぶものでした。1990年代に入ると、AF一眼レフカメラ用の交換レンズの生産も開始されます。

一眼レフのボディを買うならダブルズームのキットにするのがトレンド。そんな時代に求められていたのは、高機能かつコスト競争力のある製品でした。コシナのものづくりも、その要望に応えるべく進展していったのです。

CT-1 (1979 年)
CX-1, CX-2 とマリンパック (1980 年)
AF 機構内蔵レンズ群

ハイエンド=写真文化の進展を目指して

1999−   21th century

 1999年、コシナが開発したユニークなカメラが話題になりました。自動化とは正反対の方向で考案された、機械式で軽量な小型速写カメラBESSA−Lです。露出決定やフィルム巻き上げは手動、ピント合わせも目測式というアナログ感覚に溢れたコンセプトは、「カメラに写真を撮らされている」ことに何か物足りなさを感じていたハイアマチュアやプロ写真家の支持を得ます。

 BESSA−Lと同時に発売された交換レンズ、SNAPSHOT SKOPAR 25mm F4 とSUPER WIDE-HELIAR 15mm Asph.は、一眼レフ用の交換レンズと比較して格段にコンパクトでありながら極めて歪曲が少なく、写真を楽しむツールは一眼レフだけでないことにユーザーが気づくキッカケにもなったのです。

BESSA-L (1999 年)

 2000年には、目測式で広角レンズ専用機だったBESSA−Lに実像式の距離計を搭載したレンジファインダーカメラBESSA−Rが登場。徹底的に「見やすさ」にこだわった独自のファインダー設計と生産・調整技術により、忘れかけられていたレンジファインダーカメラの世界に、ふたたびスポットライトを当てることに成功します。

 BESSAシリーズは、その後さらなる進化を遂げていきます。しかし、それは過度の自動化とは無縁でした。人間がカメラを操作して写真を撮ること。その写真活動の品位を高めるための改良を主要点としたのです。カメラの改良と共に、レンジファインダーカメラ用交換レンズの設計・生産にも精力的に取り組んでいきます。

 そこで注ぎ込まれた技術は「レンズ描写の味わい」や「美しいボケ」そして「ピント操作のフィーリング」といった、定量化しにくいけれど非常に重要な項目における品質を向上させるために用いられたのです。この取り組みが高く評価され、2005年にはカール ツァイス社との技術提携を締結。共同開発によるレンジファインダーカメラZeiss Ikonは2006年カメラ記者クラブ特別賞を受賞します。

Zeiss Ikon (2005 年)

 コシナのものづくりは、ハイエンドの光学技術をおしみなく投入することで、写真文化とカメラを使う人の心を豊かにしていくことを目指しています。

121度の超広角
ULTRA WIDE−HELIAR
12mm F5.6 Aspherical (2000 年)
大口径広角レンズ
NOKTON 35mm F1.2 Aspherical
(2003 年)
F1.0を切る明るさ
NOKTON 25mm F0.95 (2010年)

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